音楽に映画に書籍にグルメ。 広くて浅くも、ひとりを楽しむカッコつけバー
バー「ひとり」
スポンサーサイト
--年 --月 --日 (--) --:-- | 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「真鶴」川上弘美
2009年 11月 28日 (土) 19:56 | 編集
シンプルだけどインパクトがある装幀に惹かれた。
タイトルの朱色が「読んでください」と言っているようで。
真鶴 (文春文庫)真鶴 (文春文庫)
(2009/10/09)
川上 弘美

商品詳細を見る

以前からこの人の文章は美しいと思っていたけれど、
この作品ではさらに余計な物が削ぎ落とされ、
何だかもう、私の拙い表現力では表しきれないくらい
美しい文章だった。とても色っぽい。

「真鶴」という言葉を残して、12年前に失踪した夫。
何故失踪したのか、その理由を知りたいと思うのなら、
この作品は全く面白くないんだと思う。
”ついてくる女”が誰なのか、幽霊?主人公の分身?
読み進めるうちに、そういうことはどうでもよくなってくる。

礼、とよびかけることも、はじめのころはむずかしかった。
名をよびたくて、しかたがないのに、口ごもった。
よびかけを避けるので、ゆがんだ喋りかたになった。
体の片側に恐ろしいものが座っていて、避けるみぶりが
はっきりと悟られてしまうといけない、それで、なめらかに
動こうとするのだがどうにも体は無意識にそのものを避けてしまう、
すると動きがぎくしゃくと不自然のものになる、そのような感じに、
喋りかたに崩れがきた。


こういう作品は、ながら見には不向きなような気がする。
通勤途中とかガヤガヤしたカフェとか。私がそうだったから。

ねっとりと、ゆっくり”にじみ”ながら、
独特の世界に漂う時間を過ごした。



スポンサーサイト
Comment
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
comment :
password :
secret : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright (C) バー「ひとり」 all rights reserved.
designed by polepole...
photo by MIZUTAMA

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。